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多頭飼育崩壊と飼い主の孤独死

「小型犬同士が共食いをしていた痕跡がありました。」

「多頭飼育の家で、孤独死した家主が食べられていました。」

このような話を見たり、聞いたりすることが最近増えてきました。

これは、どれも多頭飼育が崩壊し、家主が多様なケースで孤独死をして数日後発見された現場でのことです。

 

 

 

 

●誰もがなりうる可能性

孤独死も多頭飼育も自宅のゴミ屋敷化も誰もがなりうる可能性があり、決して他人事ではありません。
新型コロナの影響もあり孤独死も多頭飼育崩壊も増え続けています。

飼い主の死去以外にも病気や認知症が進行し、意思疎通ができない、入院してしまい動物が飼えなくなったなどのケースも増えています。

数年ぶりに帰ったら実家はゴミ屋敷、猫も多頭飼いの状態でさらに、親の認知症も進んでいることもあります。

また、久しぶりに友達を訪ねたら孤独死していたという話も少なくないのが現状です。

動物を飼っていなかった人でも、エサをあげていた野良猫を飼うことになったケースもあります。

その野良猫の避妊去勢手術がされておらず増えてしまい、多頭飼育崩壊に陥り生活も逼迫していく事は珍しくありません。

 

●多頭飼育の現状と責任

一年間で愛護センターや保護団体に寄せられる多頭飼育の苦情は全国で2000件を超えると言われています。

世間のペットブームにも拍車がかかっており、犬や猫に限らず爬虫類や、ハムスターなどの小動物を飼う方も増え続けています。

単身者世帯も多いため寂しさをまぎらわすための存在として動物を飼い始める人も一定数いるのではないでしょうか。

特に今は高齢者、生活困窮者、精神疾患を抱える人に多頭飼育をする傾向が多くみられています。

もちろん、頭数は最も大きな影響を与えますが、頭数のみが問題なのではないと言われています。

飼い主の家庭環境や経済状況も含め、多頭に伴って適切な飼養ができていない・できない状況が問題とされています。

ペットにも命があり、家族のように暮らしているなら飼い主は親になります。

自分の死後、葬儀や埋葬はもちろん残された荷物、自宅、ペット……心配事は多いと思います。

ですが、私たちはそれらがクリアになれば人生も動物との時間もより楽しめるのではないだろうかと考えています。

ペットと過ごす時間もいつか途切れることを考え、長く生きていてほしいと願うならその先のことを考えていくべきではないでしょうか。

動物を飼育するうえでは自分が世話をできなくなった時のことまで、考えていかねばなりません。

 

 

 

●飼い主の孤独死

2019年、民間調査によるとその前年に孤独死した人は全国で2万7000人を超えています。

病院で死亡するなどの「自然死」に該当しなかった人は1万2,309人にもなっています。

その時の遺体の状態や発見時の状況から事件性の有無を確認しそのうえで孤独死に当てはまると考えられるケースも年々増加し続けています。

孤独死という言葉に対しては、法律上の定義や全国的なデータは現状ではまだありません。

ある調査では、孤独死は❝事件性がなく、誰にも看取られることなく屋内で死亡し、死後2日以上経過してから発見されること❞とされています。

近年高齢化、単身世帯の増加は著しく、孤独死はこの先もっと増えるだろうと想定されています。

周囲とのコミュニケーションが取れず、社会から孤立、親族ともトラブルを起こし、疎遠になっている人も多いことも孤独死を増加させています。

また、多頭飼育は10 頭程度のペットを飼育しながらも、親である飼い主自身の生活が悪化している状態を指しています。

家族がいても入院していたり、遠方暮らし。友達もいない。孤独な心のよりどころとして動物を選ぶ傾向が非常に高いです。

数十頭を超えるペットが残されたまま飼い主が急に死亡あるいは入院したり、筆舌に尽くしがたいほど不衛生な状態で動物の死体が放置されたままになってしまいます。

 

 

 

●まとめ

近年、私たちのような専門業者への依頼は増え続けており、孤独死やゴミ屋敷などの壮絶な現場も数多くあります。
私たちが現場へ行くとそこには社会問題が切り取られたような、故人からの“最期のメッセージ”が残されています。

最期のメッセージとともに現場に残されているのは生前一緒に暮らしていたであろうペットたちです。
現場となる多くの場所は一軒家・アパート・マンションになりますがペット不可物件でもこっそり飼っているところが多く感じます。

多頭飼育されていたペットたちがお腹を空かせ食べ合いとなり私たち業者が現場に入るころには数匹になっていることもあります。

また、動物愛護関係者によると飼い主が孤独死した多頭飼育崩壊の住宅で、痛ましいことに動物がその飼い主の遺体の一部を食べて生きながらえたケースもあったと聞きます。

孤独死現場に残された動物はみんなかなり気が立っています。

気がかりなのは飼い主を亡くし、亡骸とずっと過ごしていた動物たちが保護されてもこれまでのような普通の生活を送れるのかということです。

過酷な状況を経験した動物が新しい仲間とも仲よくできるのでしょうか。

孤独死や入院などの理由で飼い主が飼えなくなると残された動物たちは殺処分の対象になってしまいます。

現在、殺処分の90%以上が前述の理由で引き取られた動物であるそうです。

孤独死とともに増え続けている多頭飼育についてもいち早く気付けるような対策が必要なのではないでしょうか。

 

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